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PART1:港湾事情

N:日通NECロジスティクス M:三井住友海上火災保険(株)様

 

N:今回は、インドにおける港湾事情についてお話いただきます。インドの中でも特にムンバイ地区にはJNPT港とムンバイ港という主要港が2 つ存在するため、この両港をフォーカスしてご説明頂ければと思います。

 

M:おっしゃる通り、インドには主要港と呼ばれる中央政府管轄の港湾が13 存在し、貨物取扱量はインド全体の3/4 に達すると言われていますが、その中でもJNPT港はコンテナ貨物の取扱数量で全インドの60%を占め、ムンバイ港ではインド北西部向け在来貨物が多く扱われていることから、ムンバイ地区はインドの海の玄関口であると言えますよね。ただ、取扱数量は両港で激増しているが故に、処理能力拡大が課題となっています。

 

N:なるほど。確かに入港前の沖待ちも発生しやすい傾向にありますよね。
インドと言えば他に荷扱いの悪さが問題視されていますが、実際の事故状況は如何でしょうか?

 

M:意外に思われるかもしれませんが、現地の貨物調査機関によると、JNPT港では荷扱い中の大きな破損事故は少ないとの事です。
一方ムンバイ港では、陸揚げ作業を原因とした破損は少なからず発生しています。スリング位置、フォーク差込位置などケアマークを明記する事が望ましいと思います。

 

N:他にもフォークリフト作業を想定する貨物では大きめのフォーク差込口を設けるようにするのも対策の一つですよね。荷扱いの問題以外でよく起こる事故としてはどのようなものがありますか?

 

M:豪雨による冠水やコンテナ上部からの水濡れが挙げられます。例えばJNPT港では、一部の保管ヤードは輸送路より30 ~ 40cm 低い場所にあるため、集中豪雨に備え貨物入りコンテナは空コンテナの上に乗せる必要がありますが、十分に徹底されているとは言えない状況です。
また、ムンバイ港についても、「水濡れ防止」を示すケアマーク付きの貨物でも無視されるケースが散見されます。

 

N:そうなんですよね。貨物の性状によってはバリア包装を行い、外気に触れる可能性を考え防錆剤も塗布する必要があります。他には、通関申告を迅速に済ませ港から早期に搬出する事で、冠水が生じる可能性を低くする事も重要ですよね。

 

M:そうですね。通関検査は5%~10% の貨物で実施されていますが、機械をバリア包装する場合は、型番やシリアル番号が記載された銘盤部分に透明な小窓を設けることで、検査の迅速化を図ることができます。
また、小窓の設置に代え、製品明細書や写真を事前準備することもスムーズな通関に役立ちます。

 

N:よく分かりました。成長著しいインド市場への進出を検討されている荷主も多いと思います。
開発途上国ならではのリスクを正確に把握し、荷主と相談した上で事前対策を行なう事が大切ということですね。

 

教えて!損保さん「インド編」Part1

PART2:国内輸送事情

N:日通NECロジスティクス M:三井住友海上火災保険(株)様

 

N:インドにおいて、貨物を陸上輸送する際のリスク実態についてお話いただきます。 まずは道路状態についてですがインドならではの特徴を挙げてもらえますか?

 

M:最も特徴的な事としては、悪路が多い事、それからインドならではの障害物が多い事だと思います。
前者については、道路陥没等により停止寸前まで減速せざるを得ない悪路も少なからずあるのが実情です。 特に港湾周辺は重量物の往来が激しく、路面の傷みが進行しています。後者については、主なものとして路肩の故障車、落下物、極端に遅い走行車両、牛等が挙げられます。

 

N:はい。悪路を予め想定した対策が必要ですね。例えば、貨物の用途・性質に応じて、他のコンテナ内壁や他の貨物等との接触を避けるべく、緩衝材を使用する等し、十分固定する事で軽減できると思います。
また、物流会社の立場からは、路面状態が悪い事を考慮し、余裕を持った輸送計画を立てる事が重要ですね。

 

M:そうですね。あとは、貨物の長尺部分は振動に弱いので、出荷時点で外し別梱包にする事も対策の一つですよね。
補足ですが、運転手の立場から考えると、インドでは悪路、障害物の他に気象状況にも注意を払う必要があるでしょう。晴天の直後に豪雨で視界不良となったり、夏季には砂嵐が発生する事もあります。

 

N:確かに突然の豪雨は珍しくないですよね。このようにリスクを洗い出していくと、インドで安全輸送を確保するためには、特に長距離輸送の場合、実績のある現地物流会社とアライアンスを組む事が重要となりますね。
ところで、ムンバイ・デリー地区では鉄道輸送もよく利用されると聞きますが、鉄道輸送のメリット・デメリットとしてはどのような事が挙げられるとお考えですか?

 

M:やはりトラック輸送に比べると破損が生じる可能性は大分低い事がメリットだと思います。
一方デメリットとしては、港陸揚げ後、鉄道輸送ブッキング待ちのため貨物が長期滞留する事もある事が挙げられます。

 

N:陸揚げから港出発まで3 日程度で出発できるのが通常だと思いますが、遅れる事も想定しておく必要があるという事ですね。

 

M:そうですね。ブッキング待ちによって陸揚げから港出発まで1 週間要するケースもあるようです。
他には途中単線区間があり、かつ旅客輸送優先のため、運行スケジュールが乱れやすいというのも鉄道輸送の欠点であると言えます。

 

N:なるほど。まとめると、トラック輸送に比べて破損リスクは低いものの、大幅な遅延が生じる可能性が高くなってしまうのが鉄道輸送という事ですね。
それぞれの特性をよく理解した上で、「お客様には、想定されるリスクと最適な輸送方法をご提案する」ことが当社の務めですね。
どうもありがとうございました。

 

教えて!損保さん インド編PART2 

保険に関するお問い合わせ先

三井住友海上火災保険株式会社 総合営業第2部第4課

住所
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