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PART1:インドネシアの物流リスク

 N:日通NECロジスティクス M:三井住友海上火災保険(株)様

 

N: 日本と同じ島国でありながら、日本の2倍の人口を有するインドネシアは、そのポテンシャルの高さから、アセアン地域における有望な海外事業拠点として注目が高まっています。生産地としても消費地としても巨大な市場となり得るインドネシアを発着する物流は、今後ますます増加していくと思われます。一方でインフラの整備には多くの課題があると思います。そこで、今回はインドネシアにおける貨物損害事例と盗難・洪水リスクについて、2回に分けてお話を伺いたいと思います。

 

M: それでは、まず損害の種類について分析してみます。損害の種類別にみると、破損(壊れ)が事故件数、保険金お支払金額ともに約60%と、大きな割合を占めています。インドネシア向けの貨物輸送においては、まず破損リスクに備えることが大切ですね。

 

N: なるほど。破損事故を起こす代表的な要因を教えて頂けますか?

 

M: 次の4点が主な原因と考えられます。
シンガポールでのトランスシップが多く、荷役をする機会が多いこと。
コンテナヤードが飽和し、コンテナを保管するスペースに乏しいため、貨物の荷動きやハンドリングミス等による事故リスクが高まっていること。
ガントリークレーンが設置されていないバースがあること。
路面状態が良好でない場所が多いこと。
N: その対策としては、どのような事が考えられるでしょうか?

 

M: 大きく以下の2点が挙げられると思います。
1点目として、セキュアリングと梱包の強化を行うことをお勧めしています。
具体的には、コンテナ内での固縛の強化と緩衝剤の封入です。同じ東南アジアでも、インドネシアの場合、タイと同じ仕様では荷動きによる破損損害が発生する可能性が高いと言われています。
2点目として、輸送設計を見直すことです。
ガントリークレーンが設置されていないバースを使用しないことや、路面状況も考えてルート設計することが大切ではないでしょうか。

 
N:
水濡れリスクについては、いかがでしょうか?
高温多湿の地域ですので、水濡れ損や錆損が考えられると思いますが。

 

M: おっしゃる通り、インドネシアでは、保険金お支払のベースでは、破損の次に水濡れ損・錆損が多いと言われています。
原因としては、下記3つが挙げられます。

 

年間を通じて降雨量が多く、特に雨季の最盛期( 12月~2月 )には、降雨日数・降雨量ともに多くなることに加え、平均湿度も80% と高いこと。
ヤード保管が長期化され、その間に水濡れが生じること。
通関時に貨物の確認のため、梱包の一部が切られてしまい、その結果錆が生じること。

N: 具体的にどのような対策が有効でしょうか?

 

M: 輸送中と保管中に分けて考えてみましょう。
始めに、輸送中です。防錆対策を強化することをお勧めします。具体的には、機械の摺動部分等、塗装を施すことができない部分の対策、湿気を嫌う貨物のバリア梱包が挙げられます。また、通関時間の短縮による長期屋外保管の回避も対策の一つですね。
次に、保管中です。貨物を迅速に引き取っていただくことが大切です。特に外部委託をする場合には、貨物の保管実態を把握しづらいため、一日でも早く引き取ることが大切ですね。

 

N: なるほど。インドネシア特有のリスクがあることが良く判りました。
次回は、盗難と洪水について伺います。

教えて!損保さん「インドネシア編」Part1

PART2:盗難・洪水リスク

N:日通NECロジスティクス M:三井住友海上火災保険(株)様

 

N: 前回は、インドネシアの物流リスクについて伺いました。引き続き、インドネシアの盗難・洪水リスクについてお話を伺います。始めに、盗難についてお話を伺わせてください。

 

M: それでは、盗難リスクも輸送中と保管中とに分けて考えてみたいと思います。
最初に、輸送中です。インドネシアは隣国のマレーシアと比較すると強盗事例は多くはないようですが、銅線等素材価値のあるものが盗難に遭いやすいようです。また、ドライバーの関与が疑われるケースもあります。
次に、保管中です。倉庫での盗難事例は多くはないようですが、保管中に従業員による持ち出しがされることがあるようなので、使用倉庫のセキュリティ状態には注意が必要です。

 

N: では、実際の対応策としては、どの様な事がなされていますか?

 

M: 始めに輸送中の対策ですが、評価の高い、特に盗難セキュリティがしっかりと取られている輸送業者を選定することが重要だと思います。そして、GPS の活用です。インドネシアでもGPS の搭載は一般的になってきていますが、搭載するだけではなく、モニタリングルームを設け、万が一異常な動きがあった場合にはすぐに対応できる運営にしておくことが重要です。
次に保管中の対策ですが、倉庫業者についてもセキュリティ体制のしっかりしたところを選定する必要があります。業者によって差があるようなので、実態を荷主さん自身の目で確認することをお勧めしています。

 

N: 当社も現地倉庫を使う場合は、セキュリティには非常に気を使っています。
最後に、洪水についてお話を伺いたいと思います。
インドネシアで発生する洪水はどのようなものでしょうか?

 

M: インドネシアで発生する洪水には2つのタイプがあります。

 

中小河川の急増水によって河川水が一気に溢れるタイプ( 局地的な洪水 )
日本人がイメージする「洪水」です。発生区域は限定的で、水が引くのも早いと言われています。
低平地に雨水が溜まり、水が行き場を失って、徐々に水位が上がるタイプ( 広範囲な洪水 )
大陸型の洪水です。ジャカルタ北部の場合は、これに海からの高潮が重なるようです。

 

N: やはりそうですね。インドネシア政府は、何か対策を打っているのでしょうか?

 

M: 1996 年・2002 年・2007 年の大洪水の教訓から、2016 年までに75% の減災を目標にして、政府は次の対策を実行しています。
a) 2つの排水路の建設
BKB (Banjir Kanal Barat/ 建設中) および BKT (Banjir Kanal Timur/2010 年稼働)
b) 遊水池の建設
c) 河川の改修および浚渫、清掃
d) 高潮を防ぐための防潮堤・防潮水門の設置

また、政府だけではなく、各工業団地においても、水路や遊水地の設置などの対策がとられています。
政府・工業団地が一体となって洪水に備えていることが分かりますね。

 

N: そうですね。今回は、インドネシアのリスクに関してお話を伺いました。
ありがとうございました。


教えて!損保さん インドネシア編 PART2 

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