目次
日本の蓄電池産業政策
これまでの日本の蓄電池産業政策は、全固体電池の技術開発に集中投資し、次世代技術で維持・拡大していくことを基本戦略としていました。
一方、液系リチウムイオン蓄電池(以下、液系LiB) は、中国・韓国企業などが自国政府の強力な支援を背景に、技術面で日本に追いつき、コスト面などでは日本は逆転されています。
経済産業省は、液系LiB市場の優位性は当面続く見込みとし、蓄電池産業戦略検討官民協議会において、液系LiBの生産基盤を強化するための政府支援を行う方向性を示しました。
蓄電池産業戦略の方向性は、3段階で検討を行う予定です。
[STEP1]
従来の戦略を見直し、政府も上流資源の確保含め、液系LiBの生産基盤を強化するための大規模投資への支援
[STEP2]
国内で培った技術をベースに、グローバル市場でリードするプレーヤーが引き続き競争力を維持できるよう、海外進出策を積極的に展開し、グローバルアライアンスを戦略的に構築
[STEP3]
次に繋がる全固体電池等次世代電池の技術にも投資し、市場を獲得
以上の各ステップに並行して、人材育成、国内需要拡大の環境整備、リユース・リサイクル、再エネ供給と電力コストの抑制といった環境整備も進められます。
官民協議会での議論を踏まえ、経済産業省は『蓄電池産業戦略』の中間とりまとめを4月22日に発表しました。最終とりまとめは夏ごろに行われる予定です。

中国では江蘇省(蘇州)を中心に、蓄電池産業が集積しています。
当社上海法人は上海、蘇州エリアを中心に、リチウム電池関連機器の豊富な取扱実績があります。以下では、上海エリアにおける蓄電池の取り扱い事例を紹介します。
(執筆は2022/7/26時点で、情報は変わる可能性があります)
当社の関連ソリューション・サービス
蓄電池向け物流サービス(上海エリア)
当社の上海エリアにおける蓄電池(危険物)の非居住者在庫運用サービスの事例を紹介します。
お客様は、蓄電池を取り扱われる商社様で、販路拡大に伴うロジスティクス課題に悩まれていました。
当社は、上海の保税倉庫での非居住者在庫運用スキームを提案し、お客様の物流動線の最適化を実現しました。

危険物容器検査試験(UN)のご案内
日本の東京都府中市には、「品質評価センター」を設けています。当センターは、包装貨物・包装材料の試験をはじめ、製品自体の強度測定を行う自社施設です。
危険物を航空輸送・海上輸送する場合、包装容器の性能試験が義務付けられています。当センターは、HK(日本舶用品検定協会)の指定試験所であり、調質、落下、積み重ね、吸水度試験といった試験が対応可能です(HK検査員立ち合い必要)。
また、当社は、コンサル、設計、試作、評価、供給までを一元的に実施し、包装・梱包の最適化と高品質な物流を一貫して提供します。

■HK(日本舶用品検定協会)指定試験所
(HK検査員立会い必要)
■調質、落下、積重、吸水度試験
■小型容器
■容器等級Ⅰ(1.8m落下)対応
■供試品最大質量94kg
検査試験設備
スライドテーブル型落下試験機、懸垂型落下試験機、積み重ね試験用ウエイト、恒温恒湿槽、吸水度試験治具を自社で備えております。

ご興味のある内容がございましたら、ぜひ、お気軽に弊社営業担当へお声がけくださいませ。
今回も、当ニュースレターをお読み頂きありがとうございます。
※記事の内容は掲載当時のものです。