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上海エリアの物流動向

目次

    上海エリアの物流動向


    国土交通省の統計情報
    によると、世界の港湾別コンテナ取扱個数ランキングでは、上海港の2020年(速報値)のコンテナ取扱量は約4,350万TEU(20フィートコンテナ換算)で、コンテナ取扱量ランキングで世界1位となっています。
    多くの貨物を取り扱う上海港がある上海市は、2か月以上続いたロックダウンが6月1日に解除となりました。
    上海周辺は、世界的なサプライチェーンの重要拠点が多数存在しています。日本のメーカーが関連する拠点も多く、ロックダウンの期間中は、生産と物流がほぼ停止となりました。物流面では、上海の沖合に停泊中の船舶が一時120隻にもなり、日本の自動車メーカーは部品供給不足に伴う減産、家電メーカーの一部商品は在庫不足となりました。
    サプライチェーンの混乱が続く中、事項では上海エリアの物流状況についてお伝えします。

    ロックダウン解除後の上海エリアの物流状況について

    国内陸送

    上海に於ける通行証運用は解消されているものの、依然として通行証取得が必要となるケースもあります。トラック運賃は封鎖前35倍での推移となっています。

    空運

    PVG(上海浦東国際空港)発着便数及びスペース供給量は封鎖前比べ、8割程度で推移しており、今後緩やかに回復が見込まれます。
    輸入貨物は、ターミナル及びCFSは常に満床状態であり、掃けてはその分また入ってくる操業状態です。
    輸出貨物は、貨物需要増加により一部路線でスペースタイトが見られます

    海運

    CFSの稼働は、ほぼ再開しLCLの取扱いも再開しました。解除後の貨物需要増により、全体的にスペースがタイトとなっています。慢性化した本船遅延は従来通り続く見込みです。

    物流回復の見込みは不透明な状況ですが、事項では経済回復・復興に向けた上海市の政策についてお伝えします。

    経済回復・復興に向けた上海市の政策

    上海市政府は、経済を早期に回復させるべく「上海市の経済回復・復興加速行動計画」として8分野、50項目にわたる政策措置を行うことを発表しました。企業の生産・操業再開に関する申請許可制度を無くすほか、物流に関連する内容としては、
    ・港湾企業に一定期間の貨物保管料の減免を奨励
    ・船会社に一定期間の滞船料の減免を奨励
    ・港湾・船舶関連企業に外国貿易輸出入に関わる物流運営費の減免
    を提唱しています。

     (執筆は2022/6/7時点で、情報は変わる可能性があります)

     

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    上海社の基本情報

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    ※記事の内容は掲載当時のものです。

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