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 News Letter

 2022年7月号 

トピックス

気候変動に関連した情報開示の動向(TCFD)

 2022年4月の東証市場区分再編と併せて、プライム上場企業には「気候関連財務情報開示タスクフォース(以下、TCFD:Task Force on Climate-related Financial Disclosures)」の提言に沿った、またはそれと同等の枠組みに基づく気候変動開示の質と量が求められるようになりました(以下、TCFDの開示)。企業におけるサスティナビリティの重要度は高まっており、TCFDの開示が義務付けられることとなりましたが、その背景としては、気候変動は事業に与える影響があり、投資判断に必要となると考えられているためです。

 TCFDの開示は、「ガバナンス」、「戦略」、「リスク管理」、「指標と目標」という4項目を開示推奨項目としています。具体的には、「ガバナンス」はリスク・機会についての組織のガバナンス、「戦略」はリスク・機会がもたらす事業や戦略、財務への実際と潜在的な影響、「リスク管理」はリスクの識別、評価、管理方法、「指標と目標」はリスク・機会を評価・管理する指標と目標となります。

世界におけるTCFD賛同企業・機関数

 TCFDの開示が進んでいく中、TCFDに賛同している企業・機関は世界全体で3,630となります。(2022年7月15日現在)
右図は賛同企業・機関数が世界の上位9か国を示しています。日本、イギリス、アメリカと続きますが、日本は世界で唯一1,000を超えており、日本国内の企業・機関の関心の高さが伺えます。
ただし、賛同している企業にTCFD開示の義務があるというわけではありません。

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 サスティナビリティの重要性が高まる中、企業の在り方や取り組みももここ数年で大きく変わっています。気候変動に関連する内容として、CO2排出量削減に効果が期待できる物流サービスご紹介します。

CO2排出量削減に関連する物流サービス

ネットワーク便(混載便)

 低い積載率の貸切便で輸送している場合、混載便をご利用頂くことで、CO2排出量の削減に効果があります。
当社のネットワーク便は、重量物や精密機器の混載輸送が可能です。精密機器を混載輸送する場合、通常は木枠梱包などが必要となりますが、当社のネットワーク便をご利用頂くと、簡易梱包で混載できます。

 

 

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  包装設計の変更によるCO2排出量削減事例などもございます。
ご興味のあるお客様は、弊社営業担当、もしくは下記よりお問い合わせください。

モーダルシフト

 現状のトラック輸送から鉄道輸送に輸送モードを変える(モーダルシフト)ことで、CO2排出量の削減効果があります。
出荷元から指定納品先まで、トラック輸送・鉄道輸送を組合せ、お客様のご要望に合わせた最適ルートを提案します。

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  鉄道輸送は、「ブロックスペーストレインサービス」のご紹介も可能です。
ご興味のあるお客様は、弊社営業担当、もしくは下記よりお問い合わせください。

フォワーディングニュース(航空)

アジア向け

・中国向けは、6月1日よりPVG(上海浦東国際空港)向けに日本貨物航空が復便したこと、現時点においては上海向け需要が完全に戻っていないことから、日本側で大幅な滞貨は発生していません。中国他空港向けも同様の状況です。また、各着地における滞貨も基本的に解消されています。

・台湾向けは需要好調によりスペースタイトになります。韓国向けは6月は混雑しましたが、7月は6月ほど混雑しない見込みです。香港はスペースに比較的余裕があります。

・南アジアは、海上からのシフト貨物の需要が落ち着きつつあり、マーケット状況が安定しています。

・引き続きウクライナ情勢によるアジア系キャリアへの貨物迂回の影響により、新興国向けマーケットレートは高騰しています。

欧州向け

・旅客需要の回復による復便は緩やかなものの、運賃水準は高止まりの傾向にあります。

米国向け

 ・上海ロックダウン解除後、急激なアジア発北米向けの荷動きの増加は現時点で見られませんが、 タイミング次第ではスペース逼迫・レート上昇が見込まれるため注意が必要です。
製品を製造するために必要な部品が現地から調達できるようになったことで、一部メーカーでは増産に転じ、挽回輸送を開始しています。

・現行の西岸労使協約は630日をもって失効しており、今後の労使交渉次第によっては マーケット状況が大きく変わる可能性があり、注意が必要です。

編集後記

今回も、当ニュースレターをお読み頂きありがとうございます。

せわしない日々が続く中、気が滅入るような暗いニュースや異常気象などで、 知らない間に気分が落ち込むことはないでしょうか?

私はどちらかというと、神経質な性格ではないのですが、最近寝付きの悪い日が続いておりました。色々調べてみますと、寝る直前まで仕事のことをあれこれと考えていたことが原因のようでした。

そこで、寝る前に布団の中で、頭の中を空っぽにするプチ瞑想のようなものをしてみることにしました。

ヨガスタジオが作っている無料アプリがあり、ヨガインストラクターのガイドに合わせて20分位、寝たままで手足を動かしたり、呼吸を整えたりします。

これが効果てきめんで、毎回5分位で眠りに落ち、朝スッキリと起きられるようになりました。
暑くて寝苦しいときにもおすすめです。

厳しい暑さが続いておりますので、皆様もどうぞご自愛ください。

ニュースレターはWEBからもお読みいただけるようになりました。
ご興味ありそうな方へご紹介いただけましたら幸いです。
 5月号 半導体不足の状況
 6月号 上海ロックダウン後の物流
 7月号 気候変動に関連した情報開示動向