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 News Letter

 2022年6月号 

トピックス(上海エリアの物流動向)

 

 国土交通省の統計情報によると、世界の港湾別コンテナ取扱個数ランキングでは、上海港の2020年(速報値)のコンテナ取扱量は約4,350万TEU(20フィートコンテナ換算)で、コンテナ取扱量ランキングで世界1位となっています。
多くの貨物を取り扱う上海港がある上海市は、2か月以上続いたロックダウンが6月1日に解除となりました。
上海周辺は、世界的なサプライチェーンの重要拠点が多数存在しています。日本のメーカーが関連する拠点も多く、ロックダウンの期間中は、生産と物流がほぼ停止となりました。物流面では、上海の沖合に停泊中の船舶が一時120隻にもなり、日本の自動車メーカーは部品供給不足に伴う減産、家電メーカーの一部商品は在庫不足となりました。
サプライチェーンの混乱が続く中、事項では上海エリアの物流状況についてお伝えします。

ロックダウン解除後の上海エリアの物流状況について
国内陸送

上海に於ける通行証運用は解消されているものの、依然として通行証取得が必要となるケースもあります。トラック運賃は封鎖前35倍での推移となっています。

空運

PVG(上海浦東国際空港)発着便数及びスペース供給量は封鎖前比べ、8割程度で推移しており、今後緩やかに回復が見込まれます。
輸入貨物は、ターミナル及びCFSは常に満床状態であり、掃けてはその分また入ってくる操業状態です。
輸出貨物は、貨物需要増加により一部路線でスペースタイトが見られます

海運

CFSの稼働は、ほぼ再開しLCLの取扱いも再開しました。解除後の貨物需要増により、全体的にスペースがタイトとなっています。慢性化した本船遅延は従来通り続く見込みです。

物流回復の見込みは不透明な状況ですが、事項では経済回復・復興に向けた上海市の政策についてお伝えします。

経済回復・復興に向けた上海市の政策

 上海市政府は、経済を早期に回復させるべく「上海市の経済回復・復興加速行動計画」として8分野、50項目にわたる政策措置を行うことを発表しました。企業の生産・操業再開に関する申請許可制度を無くすほか、物流に関連する内容としては、
・港湾企業に一定期間の貨物保管料の減免を奨励
・船会社に一定期間の滞船料の減免を奨励
・港湾・船舶関連企業に外国貿易輸出入に関わる物流運営費の減免
を提唱しています。

 (執筆は2022/6/7時点で、情報は変わる可能性があります)

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当社海外拠点で最大規模を誇る半導体・電子部品特化型倉庫でお客様のあらゆるニーズに対し高い専門性をもって対応します。

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上海・蘇州・厦門の保税倉庫でお客様の高度化・多様化するニーズに合わせたソリューションを提供します。

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蓄電池(危険品)、太陽光パネル、特殊コンテナ等の大型プロジェクトにおいて国内及び海外向けに専門性の高い物流サービスを提供します。

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上海社の基本情報

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編集後記

今回も、当ニュースレターをお読み頂きありがとうございます。

今回のニュースレターを作成するにあたり、当社の上海社へコンタクトして情報を集めました6月に入っても、72時間以内の陰性証明が常に求められるため、上海社では検査結果の遅れで陰性証明が途切れるようなことがないよう、会社内でもPCR検査が受けられる体制を取っているとのことです。

外へ出られるようになったとはいえ、市民は生活のため、そして事業者や従業員は事業継続のために、引き続き制限のある行動していくことが求められていることを知りました。

ニュースレターはWEBからもお読みいただけるようになりました。
ご興味ありそうな方へご紹介いただけましたら幸いです。
 5月号 半導体不足の状況
 6月号 上海ロックダウン後の物流